学校案内

教育目標・校訓・校章
School Motto

教育目標

校訓「恥を知れ」のもと、なにより「しつけ教育」を大切にしています。

さらに、「心身の健康・高い技能と深い知性・思いやりある優しい心」を兼ねそなえる女子の育成が目標です。

校訓

「恥を知れ」

函館大妻の創立時に大妻学院から受け継いだ校訓「恥を知れ」は、もともとは外山ハツ先生が師事した大妻コタカ先生の夫である大妻良馬先生の家に代々伝えられてきた家訓でした。大妻学院の校訓に制定されたのは大正6年(1917年)です。

コタカ先生は「恥を知れ」の意味について、「これは決して他人に対して言うことでなくて、あくまでも自分に向って言うことです。自分を高め、自分が自分の『良心』に対して『恥ずるような行いをするな』ということです。人に見られたり、聞かれて恥ずかしいようなことをしたかどうかと、自分を戒めることなのです。」と常々教えていました。

これは「自身を知れ」という意味であり、自分を少しでも高めるために常に努力を重ねなければいけないという心構えでもあります。さらには、自分の未熟さ、限界を厳しく受け止める覚悟とも言えるでしょう。

ハツ先生は校訓について次のように述べています。

校訓「恥を知れ」という言葉は、大正13年(1924年)、本校の創立にあたリ、大妻女子大学学祖大妻コタカ先生よりいただいたものであリ、全国唯一 のものであります。

初めて耳にされる方であれば、相当厳しい言葉のように感じ取られると思います。簡単に申しますと、自分の良心に恥じるような行動をしてはいけないということであリますが、これはすべての人々に共通する道徳規範であります。

道徳は、法と同じような役割を果たしますが、法は、最終的に国家権力による強制と結び付くような点で区別されます。すなわち、道徳は、各個人の内面の動機や良心を問題としているわけです。したがって、道徳と合致した法は、人々の良心によって支えられており、法が道徳とかけ離れていると、法の実効性は少なく、場合によっては、かえって社会を混乱させることにもなります。

このように校訓「恥を知れ」という言葉の中には、人間社会の中で最も大切な秩序を維持するための、自発的、内面的な心の持ち方を教えたものであります。

揮毫は文部大臣鳩山一郎氏。その在任中(昭和6年~9年/1931年~ 34年)のものであることは確かで、おそらく本校創立10周年にあたる昭和9年が妥当だと考えられます。高砂町校舎時代(昭和4~昭和28年)に掲額されていました。

ハツ先生の死後に、居宅の押し入れの中から外山正先生が発見し、あらためて現校舎に掲げられるようになりました。

校章

「円に糸巻き」

校章の「円」には円満・和合・親和の願いが込められています。さらに、自分自身を見つめる鏡・社会の規範となる鑑(かがみ)、という意味もあります。「糸巻き」には女性としての特性が象徴されており、知能と技術をき、学業に邁進する心を表現しています。